2023年2月6日に発生したトルコ地震の被災者支援のため、義援金を受け付けています。義援金は駐日トルコ共和国大使館(東京)を通じて全額を寄付いたします。

理事長ご挨拶

特定非営利活動法人
エルトゥールルが世界を救う
理事長 西廣 真治

このたび、第三代理事長を拝命いたしました西廣真治です。
NPO法人「エルトゥールルが世界を救う」は、1890年、和歌山県串本町沖で遭難したトルコ軍艦エルトゥールル号と、その乗組員を、地元の人々が自らの危険も顧みず救助した矜持の史実を原点として設立されました。
国も文化も宗教も異なる相手に対して、「困っている人を助ける」という、ただそれだけを行動で示した先人たちの姿に、私たちは深い誇りと使命を感じています。

初代理事長・浦聖治氏のもと、私たちは映画『海難1890』の製作支援に取り組み、エルトゥールル号の遭難と、イラン・イラク戦争下のテヘランでトルコ航空が日本人を救出した物語が、一つの感動の映画として世界に届けられました。
二代理事長・冨田博文氏の時代には、その映画をより多くの方に観ていただく活動に加え、トルコ・シリア大地震に対する義援金活動にも力を注いでまいりました。海を越えた友情に、今度は日本から恩返しをする――その思いに、多くの会員の皆様が応えてくださったことに、心より感謝申し上げます。

そして、共に汗を流してくださった故・島村不二夫監査は、生前一貫して「恕の心」の大切さを語り続けてくださいました。
恕とは、自分と異なる価値観や立場の相手をも思いやり、相手の痛みを自分の痛みとして受け止めようとする心です。トルコと日本が互いに、困難なときに手を差し伸べ合ってきた背景には、この「恕」の精神が流れているといってよいでしょう。
私たちは、島村監査の遺されたメッセージを胸に、「恕」の心を大切にしながら、これからの活動を進めてまいります。

歴史は、単なる過去の出来事ではありません。
エルトゥールル号の物語は、私たち日本人に「人としてどう生きるか」を問いかける、現在進行形の物語でもあります。トルコと日本は、エルトゥールル号遭難時の救助、テヘラン邦人救出、震災や水害への相互支援など、困難な時代にこそ「与えた恩は水に流し、受けた恩は岩に刻む」という精神で結ばれてきました。
世界のどこかで、今も争いや天災に苦しむ人々がいます。その現実から目をそらさず、この二つの国の絆から生まれた希望の物語を、次の世代、さらにその先の未来へと手渡していくことが、私たちの使命だと考えています。

第三代理事長として、私はこれまで行ってきた講演活動や学校での道徳教育の経験を生かし、
 - 子どもたちや若い世代への歴史教育・平和教育
 - 映画『海難1890』をはじめとする映像・文化を通じた対話の場づくり
 - 災害時の支援や国際交流を通じた「生きた友情」の継承

といった取り組みを、全国の会員の皆様と共に、さらに深めていきたいと考えております。

世界が分断に向かうのか、共生と平和に向かうのか――その鍵を握るのは、一人ひとりの小さな「恕」と「恩返し」の実践だと思います。
エルトゥールル号が結んでくれた日本とトルコの友情の灯を絶やさず、むしろより明るく燃やしていくために、どうか皆様のお力をお貸しください。これからも温かいご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

  • Facebook
  • Hatena
  • twitter
  • Google+
PAGETOP