「海難1890」は第39回日本アカデミー賞で2部門の最優秀賞を受賞いたしました!これからも「特定非営利活動法人 エルトゥールルが世界を救う」は、トルコと日本の時空と民族を越えた相互協力の精神をテーマとした映画製作を通して、アジアから世界平和へのアピールを発信しています。

第3話 『自動小銃を突き付けられた思い出』

2011年09月2日 高星輝次

テヘラン滞在中に2度自動小銃を突き付けられた今だから笑える話がある。1回目は前任者との引き継ぎ期間中に一緒に顔つなぎの訪問ができなかった、革命中央委員会を訪問した時のこと。

前任者からは、「あそこは軽く手を上げるだけで通してくれるよ」と聞いていた。ところが、私は前任者とは違ったタクシードライバーを雇い、当然車も変わり、乗っている人も違うそれで革命中央委員会の門を軽く手を挙げて通過しようなどと思ってはいけなかった。

門の警備にあたっていた10名近い兵士が私たちの車を取り囲み、開けていた窓から、私のこめかみに銃口を突き付けて、銃の安全装置を外すような「ガチャリ」という音をさせた。当然ドライバーにも銃が突き付けられ、さらに車の前後を2名ずつの兵士が囲んだ。

あの時、私に銃を突き付けた兵士が「くしゃみ」でもしたはずみで銃が発射してしまったとしても、革命中央委員会の門を強行突破しようとしたゲリラが射殺されたという事だけで片付けられてしまったのだと今更ながら思う命拾いでした。

2度目は商社の方と、休日にテヘラン北部の山の方にハイキングに出かけた時のことです。私たちは知らないうちにハイキングコースを外れてしまって、とある集落に出ました。そこではお祭りのようなことをしていて、それはそれでとても楽しいことを見せてもらったのですが、その集落からハイキングコースに再び戻って歩き出した時のことです。

突然山の上の方から自動小銃を下げた兵士たちがこれもまた10名近くすっ飛んできて私たち一団に銃を向けて取り囲みました。 この時は言葉に堪能な商社の方もいましたのでその方が兵士に色々事情を説明しました。どうもこの集落の方に迷い込んだためハイキングコースの途中にある「外国人立ち入り禁止」の看板を見ないで先に進んでしまったようです。

丁重に謝りつつも「でももうおなかが空いてしまった。ここでお弁当を食べてもいいか」と食い下がるちゃっかり者の私たちでした。無線機を持った兵士が少し離れた岩の上に行って何やら交信をして戻ってきて「よし 食べてよい」という事になりそこで車座になって座り持参したおにぎりを食べさせてもらいました。もちろん国境警備隊の兵士たちは私たちを取り囲み相変わらず銃口は私たちの方に向けられていました。

添付の写真は、まさに銃を突き付けられながらおにぎりを食べた時の写真です。 お弁当を食べて無事下山した楽しい休日でした。

テヘランの北部にはいくつか風光明美なハイキングコースがあります。そしてハイキングコースのそばにチャイハネイというお茶を飲ませてくれるお店もあったりします。楽しい休日の過ごし方です。

onigiri

自動小銃の前で

こちらの記事は、トルコ・イタリア・ポルトガル雑貨のオンラインショップ「JUNPERIAL SHOP」様がホームページで掲載されている、『イラン・イラク戦争 奇跡の救出劇「~日本・トルコ友情物語~ -高星輝次さん編-」』から、店主のJUNKO様のご厚意により転載させていただいているものです。

人々の物語

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