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第1話 『早春のテヘランに赴く』

2011年07月26日 沼田凖一

1985年、この年はイラン市場の技術指導を担当してから7年目、5回目の技術指導でした。 この時は、日産自動車のイランでのKD工場サイパ社の増産と品質向上が目的で、日産の工場から増産指導技術者2名と品質向上技術指導者2名と、私が総合技術指導兼コーディネーターで5名のチームで臨みました。期間は3ヶ月で2月22日、日本を発ちドイツ・フランクフルト経由でイランに入りました。

イラン・テヘランに着いたのは2月25日早朝で、皆張り切ってやろうという気持ちが高まっていました。 私は1983年11月からこのプロジェクトの地盤固めをして来ていましたので、いよいよ本番という気持ちで燃えていました。私の気持ちを他の4名も受け止めてくれてチームとしての意気は盛り上がっていました。

早速現状把握そして具体的な実行計画を策定し、3月に入り具体的な技術指導をスタートしました。ところが、3月6日突然イラクがイランの地方都市アフワズを爆撃したのです。

3月9日出社しましたら工場は大騒ぎになっていました。初めのうちは何を言っているのか判りませんでしたが、よくよく聞いてみましたら、3月6日にイラクがイランの都市を爆撃したのでイランはきっと報復するだろうと言う事でした。そして、3月9日彼らが言っていた通りイランはイラクのバスラを爆撃したのです。

でもこの時は、あんな短期間であれ程までの報復合戦になるとは夢にも思いませんでした。イラン・イラク戦争は1980年から始まっていましたが、これ迄は国境での地上戦だったので、まさかたったの22日で逃げ帰ることになる等とは思いもしませんでした。

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テヘラン赴任中の沼田さん

こちらの記事は、トルコ・イタリア・ポルトガル雑貨のオンラインショップ「JUNPERIAL SHOP」様がホームページで掲載されている、『イラン・イラク戦争 奇跡の救出劇「~日本・トルコ友情物語~ -沼田凖一さん編-」』から、店主のJUNKO様のご厚意により転載させていただいているものです。

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