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第21話 『日本・トルコ友情コンサート アヤイリニ教会へ』

2015年2月15日 高星輝次

2010年9月25日夕方にイスタンブールに到着し、26日は終日フリーで午前中は私たち夫婦でボスポラスクルーズを楽しみました。そして午後はドルマバフチェ宮殿を見せていただき、夕方は2組の夫婦で街に出てトルコ料理を楽しませていただきました。

9月27日、今日は日本から予約しておいたトルコ人ガイドによる旧市街を中心とした観光をさせていただき、夕方はいよいよこの旅の目的である「日本・トルコ友情コンサート」に出かけます。

朝はホテルの窓からボスポラス海峡越しに昇る朝日がとてもきれいでした。しばしホテルの周辺を散歩し朝食をいただき、9時になると予定通りガイドがホテルに迎えに来てくれました。昨日といい今日といいガイドの方は時間通りにきっちりと来てくれるのがなにより安心です。今日のガイドさんはプザイさんという女性の方です。

最初にテオドシウスのオベリスクを見て次にブルーモスクへ向かいます。ブルーモスクの中でもプザイさんは親切に観光ガイドをしてくれます。ブルーモスクの青色のタイルにしばし見とれて、次は地下宮殿に向かいました。

1500年近く前の建設とか、こんなすごい技術を持っていたことに感動します。地下宮殿の中の柱の土台にメドゥーサの首がさかさまの状態で使われていることに対して、ガイドのプザイさんは「いろいろなガイドがいろいろなことを言いますが、ここは地下貯水池でよもや後世の人に見学されるとは思っておらず、ただ建築材料としてさかさまの方が座りが良く好都合だっただけです」と言っていました。なかなか合理的な見解でなんとなく納得してしまい、次にバザールへ向かいました。

バザール入り口の有料トイレで用をすまして、バザールへ入場です。特に買う予定のものもなく、ぶらぶらと見て回ります。金製品などはやはりきれいです。バザールのメインの通りから少し離れたところに、バザールの裏側を見ることができる小さな路地があったので入ってみました。

そこには年配の方が4名ほどおしゃべりをしていて、「建物の裏側の写真を撮ってもいいか?」と聞くと、どうぞご自由にという感じでした。写真を撮っていると「日本人か?」と聞いてきました。「そうだ」と答えると、こっちに来て座れ、という話になり、チャイをごちそうしてくれました。お金を払おうとするとそれを押しとどめおごってくれました。日本人のところにトルコ人が来てもこんなもてなしはしてくれないよなと思いつつ、チャイをごちそうになりました。

半日観光を終了し、昼にはホテルにいったん戻りました。そのあとタクシーで再び旧市街に渡り、エジプシャンバザールでお土産ものを探しました。エジプシャンバザールは香辛料やトルコのお菓子などがたくさんあります。歩いていると「社長 安いよ 買って行って」などと声をかけてくる店員さんがたくさんいます。きっと日本人観光客が教えた日本語なのでしょうが、あまり変な日本語は教えないでほしいですね。

エジプシャンバザールをしばし楽しんだあと、軽くファーストフードの店でコーラとサンドイッチで昼食です。そしていったんホテルに戻りましたが、コンサートは夜の開催で、夕方からはあわただしくなるだろうということで、ホテルの近くのレストランでもう一度食事をすることとしました。

ドネルケバーブ、ターキッシピザなどをいただきました。お店に入るとき「ビールは飲めるか?」と聞いたら、「もちろん」と言っていたのに注文したらどうも隣のレストランへ行って買ってきてくれた模様でした。親切というか、いい加減というかまあおいしいビールが飲めたの良かったとしておきましょう。

夕方になり、ホテルからコンサートの行われるアヤイリニ教会へ向かいます。アヤイリニ教会はトプカプ宮殿の中にあります。タクシーはかなり手前で降りることになりました。地図を頼りに歩いていると一人のトルコ人青年が近づいてきました。ちょっと警戒しながら彼の話を聞くとまた「日本人か?」と聞いてきました。

「どこへ行くのか?」と聞かれアヤイリニ教会と答えると「OK」と言って先に立って道案内を始めてくれました。本当に彼について行って良いものかどうか、多少の不安を感じながらもついて行くときちんとアヤイリニ教会の前まで案内してくれました。そして別れ際に「先ほどの場所でお土産を売る店をやっているので良かったら帰りに寄ってください」と言って去っていきました。またトルコに対する好感度が上がってしまいました。

アヤイリニ教会は外観はかなりどっしりとした形で建てられています。 中に入ると床面は土間状態で全体に洞窟のようなイメージです。これも歴史を感じさせます。そしてステージはドームのような形になっていて正面に十字架が掘られています。

向山さんたちのリハーサルを見させていただきながらコンサートの始まるのを待ちます。 会場はほぼ埋め尽くされた状態でコンサートが始まりました。 映像に合わせるように向山さんの音楽が流れます。テヘランで日本人が救出されるシーンになるとやはり涙がこらえられません。

沼田さんと私は泣きながら、そして二人の妻はそんな夫をいたわりつつコンサートが進んでいきます。

そして1部と2部の幕の間が私たちの出番です。日本語の堪能は司会のハリトさんがトルコ語に通訳をしてくれます。

「1985年3月12日、自分が住んでいたアパートのすぐ近くが爆撃され、その日を境に国外への脱出を図るものの航空券は手に入らず、本当に明日の命が分からない環境の中からトルコエアーによって救出していただきました。この恩は一生忘れませんし、今日こうしてトルコの皆様の前でそのお礼を言えることは本当に幸せです」というようなあいさつをさせていただきました。

そんなあいさつをしていると、観客席の方からステージに近づいてくる老人がありました。 ステージの上と下でハリトさんと話をしていましたが、そのうちステージに上がってきました。

どうしたのかと思っていると、この人が、あの時のトルコエアーの機長だというのです。キャビンアテンダントの方も数名ステージに上がってきました。観客席は大いに盛り上がりました。私達はもともと明日会うことになっていたので明日の再開を約束して別れました。

無事2部のコンサートも終了し私たちの今回の旅の主目的は終了しました。コンサートは大変な人気で急きょ屋外にもモニターテレビを用意し会場に入りきれない人達がテレビで見ているほどでした。

街中でもトルコの方々に親切にしていただき、コンサート会場でも暖かい拍手に包まれとても幸福な一日でした。和歌山から来られたコーラスの皆様と実行委員会の皆様と一緒に夕食をいただき、バスでホテルに帰り興奮冷めやらぬ状態で3日目の夜は更けていきました。

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こちらの記事は、トルコ・イタリア・ポルトガル雑貨のオンラインショップ「JUNPERIAL SHOP」様がホームページで掲載されている、『イラン・イラク戦争 奇跡の救出劇「~日本・トルコ友情物語~ -高星輝次さん編-」』から、店主のJUNKO様のご厚意により転載させていただいているものです。

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